治療症例:JBO認定専門医が治療をおこなった症例をご紹介します。
大人の矯正 上突咬合(いわゆる上顎前突・出っ歯) Case1
歯や顎の骨の成長途中の上顎前突(出っ歯)治療症例


■症状
- 患者さん
- 12歳10ヶ月(中学1年生) 女性
- 主訴
- 上の歯が出ていること、唇が閉じにくいことを主訴として一般歯科より紹介され来院されました。
- 所見
- High Angle Case(あごが細く、面長な骨格)(※1)で、上顎からオトガイの先までの距離が長めです。口唇閉鎖時の筋緊張感は、10.0mmというオーバージェット(上の歯が突出している程度)(※2)が大きい問題の他に垂直的な硬組織と軟組織の長さの不調和によるもの。
- 診断
- 上顎前突症例
■治療期間
2年3か月
■治療内容
スタンダードエッジワイズ装置とヘッドギアにより治療をおこないました。 抜歯は上下の小臼歯の計4本です。
※1 High Angle Case
上下の顎の咬みあわせを、第一大臼歯(6番の奥歯)の位置関係で表した分類をアングルの不正咬合分類と言います。
1級、2級、3級があり、1級は第一大臼歯が正常に咬み合っている状態、2級は上の第一大臼歯が下の第一大臼歯よりも前方にある状態(上顎前突・出っ歯)、3級は下の第一大臼歯が上の第一大臼歯よりも前方にある(下顎前突・受け口)症例となります。第一大臼歯の位置関係を示すものであるため、正常に咬み合っている1級であっても、前歯が叢生などの不正咬合になっている場合があります。
また、骨格の状態(顎の角度)から更にHigh Angle(顎が細い)・Low Angle(顎が広い)のどちらかに分類することができます。
※2 オーバージェット
咬み合わせた際の、上の前歯が下の前歯に被さる前後の距離のこと。
上の前歯がわずかに前方に出ているのが正常な状態ですが、上の前歯の突出が過度(6mm以上が目安)になると上突咬合(いわゆる上顎前突・出っ歯)となります。マイナスの状態(上の前歯より下の前歯の方が前に出ている状態)を下突咬合(いわゆる下顎前突・反対咬合・受け口)といいます。
治療について
■治療前
上顎は左右の第一小臼歯2本、下顎は左右の第二小臼歯2本の合計4本を抜歯して、叢生(歯のデコボコ)と上突咬合(いわゆる出っ歯)の改善を図る方針です。
■治療後
加強固定としてヘッドギアを併用しながら、スタンダードエッジワイズ装置による動的矯正治療を2年3ヶ月行いました。
